Canonユーザーの僕がSONY α7 Ⅱに乗り換えました
2012年4月からCanon EOS Kiss X5を使用し、それに併せてSIGMAのEF-Sマウントレンズを購入しました。次もどうせCanonでAPS-Cを使うだろうと思っていたからです。
しかし、最近ミラーの異音に加え反応の遅さを感じるようになり、「これは次の機種が必要だ……」とそう思い乗り換え先を検討しはじめました。
そして私が次の機種に求める条件として、以下を提示しました。
さっき、次もAPS-Cって言ってたじゃん!どういうこっちゃ!ええ、僕もちょっと前までそう思ってました。そもそも次もAPS-Cでいいと言っていた理由に関してはレンズが無駄になる、コスト的に厳しい、自分にはもったいないのではと言った理由でした。
しかし、昨年SwitchやiPad Pro欲しさにレンズを売却してしまいました。そのためAPS-Cにこだわる理由がなくなりました。どっちにしろレンズまた買わなきゃいけないですしね。そうなればメーカーも自由になります。買い直しならマウントもいっそ変えることも可能ですね。(なお、費用は度外視する)
コストの面で考えると6Dが意外と値段が落ちてきており、手が届きそうなところまで来ていました。流石に5D MarkⅢは厳しいところでしたが……。そしてCanon以外ではなんと、SONYが10万円台からα7をリリースしています。
このような面でフルサイズでもいいのではと思い始めたのがきっかけです。
そしていざ条件に合うフルサイズの機種を探し、以下の機種に絞りました。
- 6D
- 6D MarkⅡ
- α7
- α7 Ⅱ
6Dは値段的に手がとどくギリギリですが、6年近く前の機種にこの値段を出すならなあ……と思い却下。とはいえMarkⅡが買えるか?と言われればNo……。
α7はどうだろうか。10万前後で手が届く。レンズは少ないが、SIGMAがEFマウントアダプタを出しているので、これでSIGMAレンズを使えばほぼ困らない……。良いのでは!と思っていましたが、α7で話題になるのがマウントの耐久性。マウントの爪部分が樹脂でできているので大きい重たいレンズを付けるとやや心配な点。手ブレ補正もレンズよろしくといった感じ。
それに加えα7 Ⅱはマウントはしっかり金属製。手ブレ補正はなんとボディ内で5軸対応。α7の弱点をしっかり潰してきました。値段もなんと15万前後とばっちり。
ということでα7 Ⅱに決めました。
α7 Ⅱのいいところ
EVFが意外と便利。実際の画を見て撮らなきゃダメでしょと思っていましたが、ファインダーの中で水準器やゼブラ、ピーキングが表示されるのは最高に便利。どこにピントがあっているかもすぐ視認できる上、ゼブラの状況をチェックすれば写真のミスは圧倒的に減ります。しかも感度やシャッタースピード、絞りもすべて反映される、つまりは撮れる写真がリアルタイムでずっと出ているのです。一度使ってみるともう、戻れません。
ボディ内手ブレ補正は最高。SONY純正のレンズを使えば5軸手ブレ補正が作動します。対象外のレンズ、オールドレンズやマウントアダプタを使ったレンズの場合は3軸手ブレ補正になります。写真ではあまり実感できませんが、動画を撮影すると3軸でもすごく効いていることが実感できました。すごい、ここまで補正できるのか。手ブレ補正を効かせる焦点距離も自分で自由に設定できるので、もうこれ完全にオールドレンズで遊び放題のボディです。たまらない!
オールドレンズで遊べるのも良いところ。ミラーレスフルサイズは現時点でSONYの独擅場です。ミラーレスならレンズの前に距離を稼ぐことにより焦点距離をある程度自由に変えることが可能です。通常のフルサイズボディではもともとのボディが大きいため、この点では難儀しますが、ミラーレスなら自由に変えれる、そしてフルサイズで撮影できるのはα7,9シリーズのみです。
APS-Cクロップ機能も良いです。APS-Cのレンズを装着すると、通常ならケラレが発生しますが、この機種なら自動的にクロップしていかにも普通に使えてるように演じてくれます。その場合、ディスプレイにはクロップしてるよ!って表示が出る上、撮った写真はフルサイズで撮影してときよりも解像度が小さいものになっています。とはいえ3936 x 2624もあれば十分な場合が多いのではないでしょうか。
APS-Cユーザーだった僕としては当分レンズ買えないよなあ……と思っていましたが、この機能のおかげで当分使っていけそうです。
そしてここがダメ、α7 Ⅱ
バッテリーもたない!!これが一番致命的。フルサイズでミラーレスだからEVFで通常より電池使うのかもしれないけどこれは厳しい。つけっぱなしにしてたら数時間で電池無くなりそうな勢いです。Kiss X5なら電源オンのままでも一ヶ月は余裕だよ!
なんでこんなにも持たないんだと思ったら電池まさかのα6000やRX10と共通じゃないですか!!馬鹿なの!!コストダウンここで現れたか!!って感じです。幸いにも、RAVPowerのバッテリー2個チャージャー付きが3000円以下で売ってるので即ポチ。これでバッテリー問題は解消されそう。
C3ボタンとダイヤル近すぎ!ダイヤル触ってるときにそのままC3押してしまう。カチカチと一気に絞り変えているときにC3押してしまい変更中にC3の機能発動!!ってやめてくれ〜〜。C3に機能を割り振るのを辞めました。ファンクションで頑張って補います。
ビデオ録画のボタン位置おかしくない?ビデオ撮影をする機会が多い私としてはこんな変なところに置いてるのはいただけない。誤作動はしないけれど、押しづらい。もうちょっと違う位置に欲しかった。せっかく動画も手ブレ補正使えるのにもう一歩欲しいところでした。
とは言え全体的には良い、良いです。最高に良いです。噂にもありますが、近日中にα7 Ⅲも発表されそうなので、欲しいと思った方はⅢを待ってから購入するのもアリだと思います。
おまけ(?)
USB3.0のカードリーダがいるなあと実感しました。SDはUHS-I対応の物を使っていましたが、それほど解像度が大きい写真ではなかったのでUSB2.0のやつで不満がありませんでした。しかし、圧縮RAWで1枚50MB前後となってくると流石に厳しいところがありますので、買い替えを検討せねば……。
そしてメインのレンズ何を買おうかなあ、と悩んでいます。やっぱり今後、Canonに戻ることも考えてSIGMAのEFマウントレンズを買っておくのもアリだと思いますし、せっかくのSONYならCarl Zeissのレンズが使えるのでCarl Zeissに手を出してみるのもアリだと思います。うーん、悩ましいところ。当分はオールドレンズやフォクトレンダーのNokton 40mmなどを狙いつつゆっくり写真生活を楽しんで行きたいと思います。
ちなみに今はCanon 50mm F1.8 Ⅱを使っています。解像感に欠けますが、ボケ感は良いです。